看護師さんの暖かな手は命を救う。

私は以前、下顎に腫瘍を患っていました。摘出した現在はあれが良性腫瘍だったことがわかっていますが、レントゲンで発見した当初は悪性の可能性もあり、治療も慎重に行われました。最初は虫歯かと思い歯医者に行ったことで発覚し、それから口腔外科のある大学病院に通院することになりました。その病院ではとても優しそうな男性の医師の方に担当してもらいました。腫瘍がある部分が下顎というとても治療しづらい箇所にあるので、一度に摘出することができず、開窓手術を何度もした後に摘出手術をすることになりました。開窓手術というのは、腫瘍が骨や肉に圧迫されている状態をどうにかするために外から穴をあけて、腫瘍への圧迫状態を和らげてその状態を維持することで、徐々に腫瘍の大きさを小さくしていくというものでした。初めてその手術内容を聞いたとき、高校生だった私は、人体に穴をあけてしかもそれを塞がないように一年ほど維持するという、大胆な手術内容に完全におびえていました。しかしよくよく話を聞いてみると、穴は直径一センチほどの小さなものでよく、口の中から穴をあけるため、外からみてわかるようなものではないとわかり少し安心しました。それから数日後に最初の開窓手術が行われました。歯医者のリクライニングチェアーのようなものに横になり、口の中だけの部分麻酔をして手術が始まりました。意識ははっきりとあったので、先生が麻酔をかけた後に最初に持ち出した器具もはっきり視認できてしまいました。先生はドラマでしか見たことのないようなメスを手に取り、私の口の中の肉をステーキのように切り取って、机の上の小瓶の中に入れていきました。その時点で私の心電図は乱れ始めていたのですが、辛うじて痛みがない事と、目をつぶって見ないようにすることで気を取り直しました。しかし一通り穴が開いた後に先生が次に取り出した器具は、なんと電動ドリルでした。先生はそのドリルを使って私のあごの骨を内側から削っていきました。今度は目をつぶっていても、頭の裏まで振動が伝わってきていたので、私は完全に気が動転してしまいました。さらに自分が大量に出血していることもそのあたりで気づいてしまって、私の心電図はみるみるうちに乱れていきました。そして気を失いそうになっている時に、先生は私の手を握って脈を図り、さらに勇気づけの言葉をかけてくれました。しかしそれでも私は完全にブラックアウト寸前でした。そこで先生も他の作戦をとるために手を放した時、それと代わるように他の人が私の手を握りました。さっきまでの手とは違い、とても柔らかくて暖かい手でした。ぎりぎりの意識の中で目を開けると、そこにいたのはその病院の受付でよく出会う、美人な看護師さんでした。それを確認した瞬間に私の意識はみるみる回復していき、心電図は安定していきました。そしてその看護師さんは「よかったよかった」とだけ言ってまたどこかへ行ってしまいました。あの時なぜ私の手術にあの看護師さんが居たのか、いつからあの場所にいたのか、よく思い出せませんが、手のぬくもりだけは何となく覚えているような気でいます。そしてその時に私は、看護師さんの手は偉大だな、という思いとともに、男子高校生の単純さにも改めて呆れたのです。看護師求人津市ではそんな崇高な職業看護師さんについての求人情報はもちろん医療事情についても詳細に書かれています。

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