初めての入院と手術で

健康そのものだった私ですが、便秘が続いてお腹をさすっていた時に大きなコブのようなものを発見、当時は海外にいたためすぐに帰国することもできず、数ヶ月放置していました。帰国してすぐ病院に行くと直径10センチを超える子宮筋腫があり、ほかにも子分のような小さいのがたくさんあるとのことで、手術していただくことになりました。
親分はかなりの大きさだったので、半年間薬で小さくしてから手術になります。毎月注射に病院に行くのですが、これまで病院とは無縁だった私は、まずその処置室に驚きました。まるで銀行なんです。カウンターがあり、順番に呼ばれるまで備え付けの雑誌なんか読みながら座り心地の良いソファーで待つのです。そして自分の番がくると、カウンター越しに腕を差し出し、名前と、どんな病気か、どんな注射か、確認します。その処置室の看護師さんたちは毎回同じ顔ぶれでしたので来る日も来る日も注射担当なのでしょうか、皆さんとても上手に打ってくださいました。半年経つ頃にはすっかり更年期障害のような症状になり、これが噂の!と、更年期障害と闘っている方たちの気持ちを少しは理解できるかなと感じました。
いよいよ手術の日になり、不安を拭ってくれるような優しい対応で案内されて手術室へ向かうと、心地よいクラシック音楽が流れていて、手術台は暖かく、執刀医の先生に「今日は一緒に頑張ろう!」と励ましていただき、その後よくドラマなどで演じられるように、麻酔が打たれ、気がつくと病室、でした。目が覚めた瞬間お腹に鋭い痛みが走ったのですが、看護師さんがすぐに、「痛いよね、痛いよね、心配しなくていいからね」と言ってくださったことは忘れられません。どうしようもない痛みでしたが、それをわかってくれるという安心感がわき、感情移入ってすごい力なんだなと感じました。その晩は一晩中痛みとの闘いでした。もし今災害が起こったらどうしよう、大地震が起きたら歩けないし、どうしようという不安な気持ちにも襲われました。こんな時は本当に人間は無力です。でもナースコールをするたびに夜中にもかかわらず看護師さんたちは寝返りを打つのを助けてくださりありがたく感じました。
徐々に動くように言われリハビリが始まると、病棟を歩いている同志がたくさんいることに気づきました。あるご婦人とご一緒させてもらうことになり、お話を聞いていると、その方はガンで、もう何度もこういう痛ましい経験をされているようでした。慣れたわ、と明るく振舞っておられましたが、ご本人も、ご家族もお辛いだろうと思いました。彼女の歩くスピードはかなり早くて、暫くすると私はついていけなかったので先に病室に戻って休ませてもらうことにしました。病気のない世界があればどんなにいいか、と考えさせられました。
その後は順調に回復し、無事退院しましたが、今回のこの入院を通して医療関係者の方たちのご苦労や、病気と闘っている方たちの辛さなどをほんの一部分にすぎませんがしることができて、今後の人生の糧になったらいいなと思いました。看護師転職保健師のサイトにはそんな医療関係で働く方の悩みなどが書かれていて、お世話になる私たちとしても悩みを共有すべき問題が多いと思いました。ただ利用者として病院やクリニックに触れるだけではなく、そこで働く方の気持ちについても考えるいいきっかけになりました。気になる方は一度ご覧ください。

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